

Web3ってなに?
今回はこのようなお悩みを解決いたします。
本記事の内容
・Web3とは
・Web1.0,Web2.0との違い
・Web3で改善されること
・Web3を活用したサービス
Web3(Web3.0)とは、一言で言うと、Web2.0の課題点を改善したWebサービスのことで、ブロックチェーン上に存在する次世代のインターネットです。
Web3という言葉が出てきて、よく耳にするようになってきたけど、実際詳しく理解している人はごく一部ではないでしょうか。
専門用語も噛み砕いて解説していきますので、一緒に「Web3」について学習していきましょう。
Web3(Web3.0)とは
実は、Web3は、まだ登場して間もない概念であるため、明確な定義はされていません。
Web3を簡単に表すならば「管理者のいないインターネット」です。
GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)が権力を持つ現代は、便利な一面もありますが、特定企業に個人情報が握られることにより、プライバシーの侵害やセキュリュティリスクの問題があります。
これらの現代のWebの問題をブロックチェーン技術を用いて解決するのが「Web3」と言われています。

現状のWeb2.0は資金力、権力、影響力が集中した中央集権的な構造です。GAFAと呼ばれる巨大企業がこのWeb2.0を牛耳っていますが、この構造は「長期的に維持できるものではない」と言われています。
現在のWebは、いわば盲目的な信頼によって成り立っているからです。
例えば、全世界の会員数が2億人を超える「Amazon」で商品を購入するために、住所、電話番号、クレジットカード情報などをAmazon社に渡していますよね。大袈裟に言うと、Amazonがこれらの情報を悪用する可能性もゼロではありません。
「Amazonだから大丈夫」と盲目的に信頼してしまっている人がほとんどだと思います。
Web3.0は中央集権ではなく、個人がサービスのプロバイダーとなり、個人同士で経済的なサービスを提供できるようになります。

Web1.0とWeb2.0との違い
Web3の技術が世に出てくるまでに、どのようなWebの進化があったのでしょうか。
Web1.0でホームページが普及し、Web2.0でSNSが普及した流れを細かく見ていきましょう。
Web1.0
Web1.0ではWWW(World Wide Web)が普及し、個人がウェブサイトを作って情報発信できるようになりました。
サイトを構築する技術を持った人を除いて、ほとんどの人がホームページのテキストを「読む」時代でした。
コンテンツは、ほぼ全て読み取り専用、画像や動画コンテンツは少なく、テキストサイトが主体。
双方向性なやり取りは、メールが中心でした。

Web2.0
Web2.0でユーザーがより自由にインターネットを利用できるようになりました。
主にSNSの普及が目立った時代で、誰もが気軽に発信者となり、画像や動画のシェアが可能になった点がWeb2.0での進化です。
情報の発信者と受信者が双方向なコミュニケーションをできるようになった一方で、この時代からGAFAが台頭し、個人情報、行動履歴などのデータを独占し始めました。

Web3.0
Web3についてまだ明確な定義はないものの、表現するならば「管理者のいないインターネット」でしょう。
これからのWeb3を支える技術はブロックチェーンです。
ブロックチェーンとは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨で多く使われている技術。
簡単に言うと、インターネット上の取引データを適切に記録する技術のことです。
ブロックチェーン技術は管理者が不在でユーザー全員がデータを共有し管理します。
そのため、もしもどこかでデータの改ざんや複製、不正アクセスが行われた場合、他のユーザーとの差異が発生し、不正がすぐに検出されます。
このブロックチェーン技術を活用することで、特定の企業に依存せずとも個人が様々なデータにアクセスできるようになります。

Web3で改善されること
Webの進化について見てきましたが、具体的にWeb3でなにが改善されるのか。
それは主に3つあります。

詳しく見ていきましょう。
中央集権から分散管理へ
Web2.0での問題点
中央集権であるがゆえのセキュリティ問題が挙げられます。
権力のある国や企業などが全てをコントロールし、全ユーザーの個人情報や行動履歴などの情報が1箇所に集まるため、
サイバー攻撃やセキュリティリスクが懸念されます。
・2019年、Facebookで5億3000万人のユーザー情報が流出
・ゆうちょ銀行でネットバンクやATMで不具合。一時引き落とし不可に。
Web3.0でどう改善される?
ブロックチェーン技術で分散的に管理できるようになり、特定の企業に個人情報を渡さなくて良くなります。
ひとつの例として、個人間の送金ができるようになる点で、企業を仲介しないメリットが大きくでています
Web3の時代になると世界中どこにいる人でもウォレットさえあれば、瞬時にお金を送れるようになり、その結果、仲介の金融機関に個人情報を渡さずに手数料不要で送金が可能になるんです。
海外送金など多額の手数料がかかるやり取りもブロックチェーン技術で「瞬時に,手数料を抑えて」行うことができますね。
プライバシーが保護される
Web2.0での問題点
サービスの利便性と引き換えに発生するプライバシー問題があります。
ユーザーは、GAFAを始め、さまざまな大企業に個人情報を渡しています。
それだけではなく、Web上での行動を追跡されており、その結果、意思に反する広告が強制的に表示されます。
・Google検索結果やAmazon購入履歴からトラッキングされ、それらに関する広告が勝手に表示される
Web3でどう改善される?
Web3のブロックチェーン技術を使用するサービスはIDやパスワードの登録が不要です。
各自がウォレットアドレスを持ち、そのウォレットIDでログインができます。
匿名性が担保されプライバシーが保護される点から、個人情報漏洩という概念自体がないんです。
所有権が企業からクリエイター(ユーザー)へ
Web2.0での問題点
ユーザーがクリエイトし、発信するコンテンツでも、所有権がユーザーではなく企業側にあります。
例として以下が挙げられます。
Twitter,Instagram:いくら良いコンテンツ内容で、10万人のフォロワーがいようと、運営会社がアカウントを凍結すれば、コンテンツ・フォロワーは全て水の泡になります。
Web3でどう改善される?
「クリエイターエコノミー」というクリエイター中心の経済圏が活発になることで、所有権はクリエイターのものとなります。
その代表的な例が「NFTアート」です。
ユーザーがクリエイトしたNFTアートにトークンIDが付与されることで、唯一無二の存在となり、その所有権はもちろん、ユーザーのものとなります。
Web3を活用したサービス
代表的なWeb3のサービスは、主に3つです。
代表的なWeb3サービス
・Opensea
・Brave
・ブロックチェーンゲーム
Opensea

NFTコンテンツのマーケットプレイス。
アートを始め、写真、音楽、動画など、さまざまなNFT作品を個人間で売買できます。
ユーザー登録の必要がなく、ウォレットを連携させるだけでマーケットに参加することが可能です。
Brave

BraveはWeb3.0世代のウェブブラウザとして注目されています。
「Brabe Shield」という個人データを収集する広告をブロックする機能でプライバシーを保護することができます。
広告を閲覧するとBATという仮想通貨を獲得することができる新しいWebの形が大きな特徴ですね。
ブロックチェーンゲーム
Web3のサービスのひとつとして、ブロックチェーンゲームと呼ばれるものも存在します。
ブロックチェーンゲームとは、ブロックチェーン技術を応用したゲームのことで、ゲーム内のアイテムやキャラクターをNFTアイテムとしてゲーム外にも持ち出し、売買することが可能になっています。
まとめ
Web3とは、簡単に言うと「管理者のいないインターネット」。
ブロックチェーン技術を用いることで、プライバシー侵害やセキュリティリスクの懸念を取り除くことが可能になります。
Web2.0の課題を改善し、企業に依存しないWebの在り方を示してくれる「Web3」に今後も期待です!